改良猿類否多機能ロボット
投稿日時 2007-11-2 22:57:00 | トピック: 視点
| <つづき> アーサー・C・クラークはその著書「スリランカから世界を眺めて」で、家事労働をこなす代替として、動物の改良を挙げている。
ちょっと長くなるがその部分を引用すると、 「動物は、もちろんずっと昔からその習性や体機能の延長線の上で、人間に利用されてきた。 牧羊犬や使役用の象、盲導犬など<中略>、その気になれば、われわれは数10年のうちに、チンパンジーを土台として、知能や学習意欲や言語能力が、さらに性格まで、10倍も改善された生き物を作り出すことができるはずである。 こういう改良猿類(パン・サピエンス)が遺伝選択と生命工学の組み合わせで作れるわけだ」
ヒューマノイドの進捗状況を見れば、チンパンジーを改良したほうがはるかに手っ取り早いと思えるが、 現実は、遺伝子操作を行うことの危惧や動物倫理の観点から厳しく規制され、改良猿類の可能性は今のところほとんどない。
時間もかかり、ハードルがとてつもなく高くても、家事をこなせる多機能ロボットを一歩一歩研究・開発していくしかない。
単機能ではなく、なにより多機能であることこそ、誰もが思い描く「ロボット」であり、もっとも必要とされているものなのだから。
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