ロボティック・ドラマ? ロボット実証実験シアター
投稿日時 2010-5-16 17:27:00 | トピック: 視点
| 文系と理系の違いはなにかといえば、文系は結果を重視し、理系はプロセスを大事にする、といったところか。
ロボット関連を仕事にして、一番驚いたのは、「実証実験」という言葉。 モノづくりにおいては、モノを設計、開発した後、実用化するために必ず「実証実験」を行う。
製品化するための大切な過程なのだが、その実験結果によっては、製品化に至らない場合もあり、しかも、結果的に失敗に終わったとしてもその責任を問われることもなく、平然と(部外者からはそのように見える)次の仕事にとりかかる。 これは、例えば、文系の代表、営業職を例にすればその違いは歴然だ。 営業は、なにより結果がすべて。 いくら、「私は人一倍努力をしました。しかし、営業先の担当者が変わり、販売にむすびつけることができませんでした」、と言ったところで、それはすべて「言い訳」となり、結果が出なければ評価は「0」。 責任をとらされてリストラといったことさえある。
今回上演する「ロボティック・ドラマ」に「ロボット実証実験シアター」という副題がついているのは、ドラマづくりにおけるプロセスの重要性と、上演結果に対する検証をきちんと行いたい と思ったことによる。 ロボットと役者とのからみはうまくいったのか、ロボットの音声認識や音声合成、遠隔操作など技術的なことはどうだったのか、関心のある層への告知はきちんとなされたのかなど、今回経験したさまざまなことを検証したいと思っている。
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