「族」ではなく
投稿日時 2009-12-7 21:03:00 | トピック: 視点
| 物をあまり買わない。手仕事、手作りを好む。基本的な暮らしを愛し、便利な物に依存せず、大事に物の手入れをする。 そのような人を「シンプル族」というのだそうだ。(三浦展著「シンプル族の反乱」)
「シンプル族」のキーワードは、エコ、ナチュラル、レトロ、コミュニティ、そして和風。 「無印良品」や「ユニクロ」が提案する生活に近い感覚で、実際、「シンプル族」の増加に伴い、両社共に売上を伸ばしている。
三浦氏は無印良品が「シンプル族」に好まれる理由として、 ・ストーリーがある (素材を吟味し、工程の無駄を省き、包装を簡素化するなど、わけあって安い) ・日本的 (無駄をそぎ落とすことが、わびさびに通じる) ・生活の素材 (生産者側の意図やメッセージを押しつけるのではなく、物を素材として提供し、使い勝手は消費者に任せる) ・目立たない。主張しない (ベーシック、シンプル) ・ノーブランドというブランド などを挙げ、すでにある自分なりの生活を邪魔しないモノが支持されていると述べている。
では、新しい消費者である「シンプル族」向けの商品企画とは一体どんなものなのか。
それは、「無印良品のさまざまな製品になんらかの価値をプラス」し、「シンプル族でもなっとくできる物を開発する」こと。 そのためには、無印良品に足りないものとは何かを考える必要があり、それは、
・本物感、大人っぽさ ・楽しさ、明るさ、色気 ・耐久性、性能への安心感、長く使えそうな感じ ・アフターサービスへの安心感
であるとしています。
ロボティック・ライフスタイルにおける理想のロボットとは、
カタチがどのようなものであれ、想像的かつ上質であること。 機能だけが目立つことなく、生活に溶け込み、さりげなくヒトを支援すること。 愛情がわき、それゆえ長期間大事にされ、生活者と共にストーリー(時間)を共有できる存在であること。 そして、なにより、 ヒトが幸せを実感できる存在であること。
参考 三浦展著「シンプル族の反乱」(KKベストセラーズ)
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