ロボットのビジネスチャンス
投稿日時 2008-9-20 9:47:00 | トピック: 視点
| 老朽化した下水道管による道路の陥没事故などを防ぐため、国土交通省は今年度から管の点検、交換事業の半額を補助する制度を始める。
下水管の多くは1970年代以降に埋設され、設置後、30年以上たっている管が全体の15%※1。今後10年でそれが36%までになると予測されている。 また、管の破損が原因による道路陥没は、全国で年間約4400件※2。
国土交通省では今後、安全確保のための定期点検を地方自治体に促す意向のようだ。
現在、市販化されている下水管検査ロボットとしては石川鉄工所の「もぐりんこ200」があるが、この事業領域は、地域差もなく、なにより確実なユーザー(地方自治体)が見込める数少ない分野。
地に足がついたロボットビジネスの成功事例となる可能性があるが、問題は価格。 ただでさえ、建設土木は価格競争になりがちなだけに、どこまで市場競争力のある価格設定ができるのか。
付加価値、技術、安全と共に、「納得できる価格設定」は、ロボット市場が立ち上がるためにはどうしても避けて通れない課題なだけに、今後の成り行きを注目したい。
参考 : 日経新聞 7/28 ※1 2006年度 ※2 2006年
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