企業向けサービスロボットの導入ユーザーの評価と今後の市場(1)
投稿日時 2008-5-8 20:23:00 | トピック: 視点
| 2005年の愛・地球博に向けて実施された「次世代ロボット実用化プロジェクト」。 それを契機に、これまでさまざまなサービスロボット(産業用ロボット以外の実用ロボット)が発表され、実証実験が行われてきた。
その数は300を越える。
しかし、実際に商品化され、販売にまで至ったサービスロボット(エンターテインメントは除く)は、1割もない。
そんな厳しい状況の中、さまざまな苦労を乗り越えて販売にまで結びつけたロボット開発メーカーと、 経営陣や上司を説得してサービスロボットの導入に踏み切ったユーザー担当者にヒヤリングを行い、 主要8分野の市場動向、普及状況、重要技術動向などを分析した 「企業向けサービスロボットの導入ユーザーの評価と今後の市場」を発刊した。
業務用サービスロボットをビジネスにするにはどうすればよいのか、 そのヒントを開発メーカーと導入ユーザー担当者の印象に残った言葉から紹介する。
メーカー担当者の言葉(1)
・肝心なのはロボットが活躍できるフィールドがあるかどうか。 ・ロボットは人より作業品質が上でなければといけない。そしてコストが下がらなければならない。(メーカーA社)
・ロボットだけでなにかやろうとか、サービスを提供するというのは現実的ではない。いかにスタッフと協働してサービスの質を高られるか、スタッフを支援する立場としてのロボットを導入することでサービスの幅が広がっていければよいと思う。 ・作業をしている人の手伝いをすることによって、本来の業務に集中してもらえるサービスロボットを目指している。(メーカーB社)
・“技術の魔法“だけではメーカーもユーザーもビジネスになっていかない。 ・今後はサービスを行うユーザー企業、建設、デベロッパー、自治体、ヘルスケアなどと一緒にコラボレーションできるか模索していきたい。(メーカーC社)
・建築、土木現場で必要とされるロボットは、人の入れない、危険な場所での単純作業。人のほうが細かな作業はできるので、ロボットは人ができないことをやる必要がある。(メーカーD社) (つづく)
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