自動車業界頼み市場規模予測(2)
投稿日時 2008-2-18 19:14:00 | トピック: 視点
| (つづき) 将来の市場規模予測は、「当たらない」のが通常で、今後も修正が加えられていくと思うし、民生用ロボットを取り巻く厳しい現状を考えれば、これまでの予測があまりにも現実離れしていたとも言える。
また、ロボット単体としてではなく、ロボット技術を活用した知能システムとしてのRTを広くロボットとして捉えることにも異議はない。
しかし、RT関連や産業用ロボット、社会経済的損失低減の大半が自動車関連のことであり、一般の人が思い浮かべる次世代ロボットが占める割合は1割程度でしかない。
次世代ロボットが厳しい現状にあるとはいえ、これではあまりにも自動車業界頼みの情けない予測だ。
これだけをみれば、次世代ロボットに未来はない、と云っているようなもの。
ロボット関係者はこの数値について、怒りを感じないのだろうか。
また自動車がロボット市場を牽引していくことを明確にしていながら、技術戦略マップの委員に自動車関連の担当者が極端に少ないのはいったい何故なのだろう。
RTの概念を日本の産業界に広く行き渡らせるためにも、自動車や家電、建設などもっと多くの関係者を巻き込んでいく努力が必要だろう。 (つづく)
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