「知らない」幸せ
投稿日時 2007-6-3 23:37:00 | トピック: 視点
| 子供たちや女性が狙われる事件が頻発していることを受けて、大阪府警察は、事件の発生や犯罪対策情報を携帯電話にメールで配信するサービス「安まちメール」を2006年1月からスタートした。
この「安まちメール」、あらかじめ登録しておくと、府警の全64署管内で起きた事件の概要や犯人の特徴などを発生から1時間をめどにメールで知らせてくれるというサービス。 府内全域か、警察署がある64署管内を選択できるほか、配信を希望する時間や犯罪の種類も指定できる。
ところが、府内全域を選んだ人に5日間で145件のひったくり情報などが送られてきたために、登録変更手続きの問い合わせが府警に殺到。約2万人がエリアを限定するなど登録をやり直したとのこと。 「府内全域を選択したが、あまりの犯罪の多さに怖くなった」という人が相当数に上ったようだ。
「知らない」ことのほうが、かえって幸せな場合がある。
ユビキタスネットワーク社会は、「いつでも、どこでも、誰とでも」つながる一見便利な世の中になる反面、いつでもどこでも情報の洪水にさらされる危険があることを心得ておく必要がある。
参考: 毎日新聞 2006年1月31日
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