千葉県に住む不思議ないきもの

投稿日時 2007-11-26 21:57:00 | トピック: 視点

21世紀の今日、毎年仰々しく開催されるものの、何の意味があるのかさっぱりわからない行事に、紅白歌合戦と国民体育大会がある。

いい歳した女と男が紅白に分かれていまどき歌合戦はないだろうと思うし、有力選手を手段を選ばず郷土選手として出場させ、主催県の総合優勝が至上命題になっている体育の大会というのも、よくわからない。

そもそも国体は戦後の混乱期の中で国民に勇気と希望を与えることを目的に、1946年に第1回大会を開催して以来、毎年各県持ち回りで行われ、目的が達成され、開催経費が膨らんだ1988年以降も二巡目開催を続けており、今年の「秋田わか杉大会」で62回を数える。
 
そして2010年の第65回大会は、千葉県での開催が決定。
千葉県で開催されるのは1973年の第28回「若潮国体」以来、37年ぶりで、
当時小学生だった私は市民体育館で行われたボクシングの試合を見たものだった。

1973年当時、少年漫画誌が描いた21世紀は、月旅行や火星探検、リニアモーターや超音速ジェット機などが活躍する明るい未来と、でもその前に1999年の7月を迎えなければならないという暗い未来が同居している世界だった。

そんなはるかはるか未来である21世紀の先進社会で、こんなローカル色満載の国体が、まさか続いているとは想像だにできず、もう生涯、国体の試合など見ることはないだろうからと、冷房のない蒸し風呂のような体育館でボクシングの試合を見た、
それなのに・・・

第65回「ゆめ半島千葉国体」のマスコットキャラクターは、
千葉県に住む不思議ないきもの「チーバくん」。

コンペによって応募13作品(?!)から選ばれた生活習慣病一歩手前のキャラ。
未知のものに立ち向かうときほど勇気と情熱がわき、からだが赤く輝く、のだそうだ。
みうらじゅん氏の「ゆるキャラショー」の仲間入りだが、彦根城築城400年祭キャラクターの「ひこにゃん」のように、突然、大化けするかもしれないが、子供の頃夢見た未来、今いずこ、だ。



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