2010年9月のロボティック・ライフスタイルニュースをまとめて。。。
<ロボティック システム>
・パーソナルロボット「PR2」の一般販売を開始 (Willow Garage)
<ロボティック ミッション>
・人型研究開発用プラットフォームを開発 (産総研と川田工業)
<ロボティクス>
・産業界の技術者との連携イベント「ロボット産業の新展開」を開催 (日本ロボット学会など)
・介護ロボット普及に向けてのモデル事業をスタート (神奈川県)
2010年9月末から3ヶ月をかけて実施される神奈川県の「介護・医療分野ロボット普及推進事業」。
これは、公募により選ばれた7施設に対し、「HAL福祉用」、「眠りSCAN」、「パロ」 、「りーだぶる」を無償貸与し、貸与先にロボット導入前、導入後に関する詳細な評価シートを記入してもらい、介護現場の負担軽減等の可能性について実証を行うというもの。併せて、県内約500の介護施設にロボット導入に対するニーズ調査を行い、その課題と解決策について検討していく。
介護福祉分野は、ロボットの早期導入が最も期待されている分野。
経産省と厚労省も介護・福祉現場のニーズをロボット開発に役立てる「介護・福祉ロボット開発・普及支援プロジェクト検討会」の初会合を開催した。
「介護・医療分野ロボット普及推進事業」を立ち上げた神奈川県の担当者を始め、ヤル気のあるメンバーが関わるこの事業が呼び水となって、介護福祉分野へのロボット導入が少しでも進んでいければと思う。
2010年8月のロボティック・ライフスタイルニュースをまとめて。。。
<ロボティック・カーサ>
・携帯電話とパソコンを活用した個人向けの健康管理サービスを開始(富士通)
<ロボティック システム>
・顔認識センサー搭載の新型自販機を設置(JR東日本ウォータービジネス)
・小型の遠隔操作型アンドロイド「Telenoid R1」を開発(ATRと大阪大学)
・情報追記 → 「HAL福祉用」の項
<ロボティック ミッション>
・触覚を伝える手術支援ロボットを開発(慶応大)
・2020年に車両型ロボットによる月探査を実施(政府)
・情報追記 → 小惑星探査機「はやぶさ」の項
先日、テレビ東京の番組(※)で建築家・清家清(せいけ きよし)氏の『私の家』が取り上げられていた。
清家氏の自宅である『私の家』は、わずか50?(横幅10m、奥行5m)のワンルーム。そこに居間、寝室、書斎、洗面所などが収められている。
『私の家』には、玄関はない。そればかりか、家のどこにも仕切りやドアもない。
また、内と外との段差もほとんどないため、住まいと庭が地続きになったような、自然との一体感がある。
居間には、移動式の畳があり、ちゃぶ台を置けばそこがお茶の間に、布団を敷けば子供の寝室に、庭に出せばガーデンパ−ティになるといった斬新さ。
移動式の畳など、そのまんまロボットだ。
『私の家』には、鴨長明の「方丈記」を念頭に日本の住宅のあるべき姿を追求した清家氏のはっきりとした意思を感じる。
しかし、なによりすごいと思ったのは、そこに6人の家族が実際に住んでいたということ。
6人もの人間が、仕切りもドアもないひとつ屋根の下で暮らせば、当然、様々なきしみが生じたはずだが、清家氏は、「家族の間にドアはいらない。個室はいらない」とし、家族を信頼することで、『私の家』が、『私たちの家』になる、とした。
今注目されているエネルギー自給住宅やスマートグリッドの先には、ロボットと暮らす上質で創造性豊かな生活=「ロボティック・ライフスタイル」が実現すると思っているが、清家氏の『私の家』には、そのためのヒントがたくさん詰まっていると感じた。
それにしても、『私の家』といい、『続私の家』、『倅の家』、『森博士の家』、『斉藤助教授の家』などなど、清家氏のネーミングはなんてモダンなんだろう。
※美の巨人たち
2010年7月のロボティック・ライフスタイルニュースをまとめて。。。
<ロボティック・カー>
・高感度レーダーセンサー使った衝突回避技術を開発 (日産自動車)
・クルマの周囲の移動物を検知する技術を開発 (日産自動車)
・快適なキャピンづくりのためのコンセプトを発表 (日産自動車)
・熊本と埼玉で次世代パーソナルモビリティの社会実験 (ホンダ)
・電動二輪車を9月に発売 (ヤマハ発動機)
<ロボティック システム>
・人を検知して照明・空調を自動制御するシステムを開発 (大成建設と東光電気)
<ロボティック ミッション>
・宇宙ヨット「イカロス」太陽光圧だけで姿勢制御に成功 (JAXA)
・分解能30センチの航空機搭載合成開口レーダを開発 (NICT)
・宇宙ヨット「イカロス」 太陽光の圧力によって加速 (JAXA)
<ロボティクス>
・高齢者・障害者の生活支援技術開発を含む重点8分野を選定 (総合科学技術会議)