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投稿者: admin 投稿日時: 2010-12-18 22:34:00 (1285 ヒット)

先日行われた、四半世紀後の海中工学を問う講演会。
海洋工学に関連する若手研究者(海洋生物、水中音響、海底資源開発など)が、それぞれの分野の現状とこれからの四半世紀の海中工学について発表した。

発表時間が限られていたこともあってか、海底資源の定量的な情報取得、それを実現するための海底プラットホームやネットワークの構築など、浦教授の迫力ある過去25年を聞いた後では、どれも未来の話とは思えないようなあまりにも現実的な内容にがっかりした。

宇宙と同様海洋も様々なことが現実化してしまった現代においては、夢よりも実現可能性を、また、尖閣諸島問題に代表される海底資源の調査・開発の優先度が上がっていることも影響しているのかもしれない。
そこで思い出したのが、フランスの建築家ジャック・ルジュリが発表している海洋軌道船「シーオービター」。
ジョイスティックのような形をした高さ51メートルのこの「海の宇宙ステーション」は、海上部分で気象や海水、気温の変化などの調査を、水面下で海洋生物の蒐集などを行なう研究観測施設(乗組員16名)。海を漂い、二年かけて地球を一周する。
「シーオービター」の紹介ビデオが、またいい。未知なる世界を目指す「冒険」という響きを感じさせる、心踊るもの。さすが、ジュール・ヴェルヌやジャック=イヴ・クストー、ジャック・マイヨール、そして、映画「グラン・ブルー」を生んだお国柄だ。


投稿者: admin 投稿日時: 2010-12-14 13:29:00 (1092 ヒット)

先日行われた「次世代ロボットビジネスフォーラム」。

最後は、「医療福祉」「生活快適」「作業・労働支援」の3分野で2015年度に1,000億円の売り上げ(内「医療福祉」で300億円)を目指すことを発表しているパナソニック。

『過去には様々なロボットを開発してきた。利用者のニーズ調査も行い、ニーズに基づいたサービスロボットも開発してみたが、利用者のニーズイコール実用的な商品ではないことが解った。
そこで人々のライフスタイルの変化を商品に活かせるよう納得できるビジョンをトップと現場が共有することにした。

ロボットとは、「ウォンツを満たす機械システム」。

現在、システムソリューションをワンストップで提供する「病院丸ごとロボット化」を進めている。特に、薬剤業務支援に向けたソリューション展開に注力している』
そして、過去に石油ファンヒーターの事故を起こしてしまった苦い経験から、『「事故を起こさない」という強い執念で安全性の確保に取り組んでいる』

パナソニックは日本のサービスロボット分野の市場拡大にトヨタ自動車と共に大きな影響を与える存在。
既に薬剤の払出しをする「注射薬払出ロボットシステム」や、払い出された錠剤の計数確認を自動で行う「錠剤鑑査支援ロボット」を実用化し、自律的に薬剤搬送を行う「HOSPI(ホスピー)」と組み合わせて、薬剤業務支援ソリューションとして提案している。


投稿者: admin 投稿日時: 2010-12-8 19:56:00 (1149 ヒット)

先日行われた「次世代ロボットビジネスフォーラム」。
富士重工業の清掃ロボットの担当者の話には、ロボットビジネスに関わる際のヒントがたくさんある。

『ソフトウェアを単に作っただけでは不十分で、「統合化」としっかりした「管理体制」が必要だ。制御ソフトの開発は、複数人で長編の推理小説を書くようなもの。思考の視覚化と統制が欠かせない。
機械は設計と製造が別だが、ソフトウェアは設計と製造を同じ人間が行うことが多く、極めて属人的な作業になる。そのため、統制の下に目を光らせ、見張る必要がある。
当社では文書も図面の内の一つとして、すべて見える形にしており、2人の管理者が最低3回はチェックし、ソフトウェアのバグが出ないようにしている。
当然、若手からの反発はあるが、「管理職は恨まれてナンボ」と割り切り、当たり前のことを当たり前に行う「高度な平凡性」を大切にしている』

そして、ロボットビジネスを成功させるポイントとして、
『ユーザ担当者を味方にしてユーザとの共同開発(※)に持ち込むこと。清掃ロボットの実用化でこれまでいろいろな「賞」をいただいているが、当社単独での受賞は一度もない』

富士重工業の清掃ロボットは、サービスロボット分野の数少ない成功例だが、ここにくるまでに15年の月日を要している。

※エレベータ連動ビル清掃ロボットシステム及びオフィスエリア清掃ロボットシステムは、住友商事との共同開発。連結式搬送ロボットシステムはツムラとの共同開発。サービスエリア清掃ロボットシステムは、NEXCO中日本との共同開発。



投稿者: admin 投稿日時: 2010-12-3 18:41:00 (1155 ヒット)

「偶然に」とか、「たまたま」ということは確かに、ある。また、「緊急を要する」ということも、あるだろう。しかし、公の機関が正式な記者発表をする場合、十分検討・計画の上、もっとも効果的なタイミングになるよう行うのが普通だ。

小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワの微粒子の採取に成功したとする宇宙航空研究開発機構(JAXA)の記者発表。
世界初の偉業が、なぜこの日に発表されたのか。

それは、「元気な日本復活特別枠」の予算獲得や事業仕分け (宇宙開発事業)を意識したことは、明白。「はやぶさ」の世界初の成果を最大限利用してのなりふり構わぬそのやり方には、あざとささえ感じる。

数々の苦難を乗り越え、月と彗星以外の物質を世界で初めて持ち帰った「はやぶさ」。プロジェクトに関わった関係者の熱意と努力は、どんなに称賛しても足りないほど素晴らしいことだけに、とても残念だ。


投稿者: admin 投稿日時: 2010-11-30 19:20:00 (1079 ヒット)

先日行われた「次世代ロボットビジネスフォーラム」。

現在販売されているパロや清掃ロボットの現状、また、パナソニックのロボット事業化などについて、担当者から発表があった。
印象に残った言葉を中心に紹介する。

はじめに、セラピー用ロボットのパロ。
『富山県で生産されているパロは、現在世界30ヶ国で約1700体が販売されている。デンマークでは100ヶ所以上の高齢者施設で活用され、セラピストにパロの利用方法やメンテナンスの仕方等を学ぶパロの免許制度も導入した。
パロはそれ自体にセラピー効果があるとはなっていないが、パロと接することで人は精神的な安らぎを得ることができる。それはこころの豊かさを提供するということ。
歴史や文化に根ざしたところ(富山県)で生産し、こころの豊かさという主観的な価値をもつことは付加価値につながり、そのことが安易な価格競争に落ち入ることを回避する。
今後は、福祉先進国であるデンマークと最先端の福祉機器(ロボット)のある日本が組むことで、互いの強みを生かして、他のヨーロッパ諸国に水平展開していきたい』

日本同様高齢化が進むデンマークだが、移民受け入れには消極的。そのため、機械導入による介護の負担軽減に取り組んでおり、日本のロボットメーカーにも積極的にアプローチしている。
パロやHAL福祉用に続き、ロボリアや、先日発表のあったパーソナルモビリティ「STAVi」なども導入されていくのかもしれない。
(つづく)



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『2008年版 企業向けサービスロボットの導入ユーザーの評価と今後の市場』

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