ロボットを注文する際のロボットの数え方は、 1個2個・・・、1体2体・・・、それとも1台2台・・・
一昨年NHK教育で放送された「知るを楽しむ」という番組の「知って納得/数え方レッスン」(飯田朝子氏)で、AIBOの数え方の変遷を紹介していた。
飯田氏によると、AIBOが登場した1999年6月24日付けの朝日新聞には、AIBOを「1台2台」と表記していた。機械の一種とみていたのだろう。
その後、ソニーのプレスリリースでの「3000体を完売」を受けて、「3000台を完売」という記事になり、一般家庭にAIBOが浸透しはじめると、「1頭2頭」(1999年8月25日付)。
やがて、ペットと同じように「1匹2匹」と表記(1999年9月28日付)されるようになり、以後「○匹」と数えるようになったという。
AIBOを機械からペットとして捉えることでその数え方にも大きく影響したと飯田氏は述べている。
ちなみに当時の電気量販店でのAIBOの数え方は「1点2点」。
単に「商品」として扱っていたようだ。
現在、ASIMOの数え方は「1体2体」だと思うが、今後、人間の能力にきわめて近いヒューマノイドロボットが登場したときには、「1人2人」と呼ぶことになるのかもしれない。
テレビで活躍している芸人の出身地で一番多いのは関西だと思うが、海外旅行に行ったときに、たまたま出会った日本人が関西出身者だとその人数以上に多くの日本人に会ったという印象になるのと同じで、実際は押しの強い関西弁がそう印象づけているだけかもしれない。
2006年は、「いつでも、どこでも」のユビキタス元年になるといわれ、実際携帯やさまざまなウエラブル製品を使った便利なサービスもはじまった。
それはまたユビキタス機器を身につけている限り、情報にさらされ、監視されることでもある。
会員登録したサイトから週に何度もメールが送られて来るだけでもうんざりするのに、街中や店の前を通るたびに様々なセールス情報や位置確認信号にさらされると思うと、便利さよりもうっとうしさを感じる。
ホームロボットには、一方的な情報伝達ではなく、「必要なときにだけやってくる」、「必要なときだけ役立つ」、「必要なときだけ話相手になる」、そういう「気遣い」が求められるのではないかと思う。
それは時代小説に出てくる江戸の女のような、普段は多くを語らないけれど、さりげない立ち振る舞いや言動にによって相手を気遣う存在。
心身ともにくつろぎを求める自宅であればなおのこと、ロボットはそうあってほしいと思う。