綜合警備保障(ALSOK)が、富裕層向けのホームセキュリティーサービスを開始する。
そのサービス内容は、困ったときの緊急点検や施錠確認、年1回のハウスクリーニングや建物の設備点検、盗聴器探索サービスなどで、オプションとしてボディガードや貴重品の輸送、家事代行、留守宅管理なども提供する。
「富裕層向け」のお決まり、専属の「セキュリティ・コンシェルジュ」による24時間対応も行われる。
この「プレミアムセキュリティサービス」(PS)の基本費用は、月額52,500円。年間では63万円。
ただし、ボディガードなどのオプションは別料金になる。
ALSOKは、これまでも家庭向けセキュリティ商品として、必要な機能に絞った月額4,000円台の商品とオーダーメイド型の7,000円台の商品を発売しており、10万件の契約があるという。
PSの今年度の目標件数は、200件。
日本の資産1億円以上の富裕層は約200万人なので、富裕層1万人に1件のサービス提供を目指すことになる。
ホームロボットの需要予測では、ハウスクリーニング、見守り、家事代行など、PSのサービス内容とほぼ重なる。
ホームロボットの普及初期段階では、こうした富裕層向けサービス(システム)の一部オプションとして、ホームロボットがあると考えるのが自然なので、PSの契約件数がホームロボット普及のひとつの目安になるかもしれない。
スクータータイプの電動車いすによる事故は、約22年間※1で83件。
うち死亡が40件、重傷は9件あり、事故は、高齢者が単独で行動している際に起きていることが多く、ハンドルの操作ミスなのか製品不良によるものかなど、原因がわからないケースも多いという。※2
高齢になると生活の活動範囲がどうしても狭くなりがちで、スクータータイプの電動車いすは、気軽に乗れることから人気が出始めており、全国の福祉機器展や健康フェアなどでも、盛んにPRされている。
22年間で83件という事故数は、自動車の事故件数に比べれば非常に少ないが、その半数が死亡を含む重大事故というのはやはり国としては見過ごすことができないようで、経産省は、市販されている電動車いすの実車テストなどを行いながら、消費生活用製品安全法の「特定製品」※3とすることを検討している。
「食の安全」でクローズアップされている「消費者庁」設置の流れからも、今後パーソナル・モビリティが普及する上でなにより重要視されるのは、誤ったハンドル操作の自動修正や信号機など外部環境との連携、運転履歴データの蓄積など、安全面での機械によるアシスト機能の向上だろう。
参考記事 : 毎日新聞(2/27)
※1 1985年5月から2008年1月までに
※2 独立行政法人「製品評価技術基盤機構(NITE)」
※3消費者の生命・身体の被害を防止、消費者の利益を保護するために、特定製品の製造および販売を規制する法律。
(つづき)
・人間が行うよりもあきらかにチェックの精度が上がっている。
・年月がたった建物の床下は埃だらけなので、もう少し防塵にすぐれた構造にしてほしい。アフターサービスに本当に使えるかどうか不安なところがある。
・不具合箇所をロボットが見つけても結局修理するのは人間なので、修理までやってくれるロボットが理想。(ユーザーC社)
・電子音だったロボットの声を人間が喋るような少し低めのトーンに変え、また、喋るスピードもゆっくりにしてもらった。
・「寂しい、悲しい、バカ」など、この施設にふさわしくない言葉はリストから外して、ロボットがそれらの言葉は話さないようにした。認知症になる人はちょっとした言葉に敏感に反応する人が多いので、余分な刺激を与えることのないよう言葉に気を使った。
・認知症の人はあまり話さない。日常会話を交わす相手がいることが、認知症や鬱、精神病を防ぐ第一の要因の一つである。人との関わりが大切。お互いに話をしている内容より、話をしている事が重要。
・入所者は入れ替わるので個人を認識できる機能はいらない。誤認識されても困る。
・関係病院においても、館内の案内役及び不審者等の見張り役となるロボットはほしい。
・メーカーは利用者にロボット利用の選択肢を与え、それをカスタマイズできるようにしてほしい。
・入浴、服の着せ替えなどの重労働を支援するロボット。
・ロボットが入所者に安心感を与え、親しみある存在であることは重要。(ユーザーD社)
(つづき)
・清掃ロボットの利点は品質が均一で一定であること。清掃作業員の場合は人によりどうしてもばらつきがある。
その点、清掃ロボットは労務、教育、清掃品質などの管理をしなくてもいいので、労働の品質保持という観点からも貢献していると思う。(ユーザーA社)
・お年寄りの場合、ロボットが喋る声が聴きづらい。
ロボットは相手に合わせてゆっくり喋るでもないし、テンポが一定なのでロボットの話に言葉を返すことのできるお年寄りが少ない。
高齢者は耳も遠いので、音を高い声にしないと伝わらない場合もあり、ロボットとの会話も音質が重要である。
大きな声でゆっくり繰り返し喋ってくれるロボットであれば反応も違ってくるのかもしれない。
・購入の際、もしくは購入後でもいいので、こういうふうにすればこんな効果、こんな効用があると指導、助言してくれるとうれしい。
・掃除ロボットや食器洗い機など家電の延長線で使えるロボット、家電が進化したようなロボットのほうがいいかもしれない。(ユーザーB社)
(つづく)
(つづき)
・ロボットの開発は良いものができた段階で開発者は喜んでしまうが、実は長い期間サポートすることが大事。1年間やることで、どんな問題が起こり、それにどう対応していけば良いかがわかった。
・機械は劣化するのが基本。やってみないとわからない部分がどうしても残る。メーカーとしての責任をどこまですればよいかも含め、実用経験を通じてさまざまなことがわかってきた。
・急激な拡販のみを望んでいるわけではない。販売後の責任が生じることを意識して、責任のもてる範囲で、ステップバイステップでやっていこうと考えている。(メーカーE社)
・愛称をつけ、キャラクターデザインするのはロボットをイタズラされないためのアイデア。キャラクター化することにより存在感を増し、親近感を醸成し、イタズラされ難い効果を期待している。(メーカーF社)
・いろいろなロボットが販売されているがまだ機能的にあまり差がないので、ロボットの価値観を構築されるまでには至っていない。もう少し様々なロボットが選べるようになるともっと関心をもってくれるようになるのではないか。(メーカーG社)
・駅、空港にサービスロボットがいれば、海外からやってくるさまざまな国の人に、例えばケニアの人にはスワヒリ語とか、簡単な案内であればロボットでできる。降り立ったときに日本はロボットの国なのだと強く印象付けることもでき、地方空港にも設置できればいいと思う。(メーカーH社)
(つづく)