ダイムラーの高級車ブランドのひとつ、マイバッハ。
4モデル(約4500万円〜6000万円)が、2002年から発売されている。
装備や仕様はすべてオーダーメイド。
内装の化粧板をウッドから大理石にすることや、前席と後席を液晶で瞬時にさえぎるパーティションの設定も可能だ。
マイバッハ・セールスセンターは1日1組限定の予約制で、オーナーともなれば専用のメカニックが入念に点検整備をしてくれるなど、世界共通のサービスが受けられる。
しかし、任意保険の加入条件が厳しい(盗難のリスクが高いので)ことを除けば、代金を銀行振込みとする以外に特別な購入条件は、ない。
日本では、昨年19台が成約となり、これまでに約130台が販売されている。(全世界では約400台)
もちろん、マイバッハに乗れる人は、限られている。
そして、ロボットを手に入れる人も限られている。
その違いは、
ロボットが高いから買えないのではなく、満足できるロボットがないから、買わない。
技術的な課題がゴマンとあることを棚に上げたとしても、「ロボットのマイバッハ」を目指すロボットメーカーの登場は、果たしていつになるのだろう。
今年2月、韓国は「知能型ロボット開発および普及促進法(ロボット特別法)」を成立させた。
これは国内ロボット産業の育成だけでなく、海外の先端技術企業への出資なども積極的に支援していくというもの。
先日、日本のロボットベンチャー「テムザック」と韓国知識経済部との間で、韓国への事業進出優遇措置に関する覚書が交わされた。
テムザックのほかにも、最近、自社製品に関心を示すアメリカや韓国、台湾に新たな販路を期待するロボットベンチャーの動きが、感じられる。
また、マイクロソフトも日本のロボットベンチャーへのソフトウェアでの提携に積極的だ。
その一方、ロボット開発に取り組む日本の大手企業は、海外展開・提携に対して非常に慎重である。
その理由として、
?安全面、メンテナンス面、品質面などメーカーとしての責任
?国内でさえ、まだ事業になっていない
?技術流出のリスク など
ロボットの開発支援は行われていても、ロボット普及の見通しがいまだ不透明な日本市場。
ロボットベンチャーには、大手企業のような体力は、ない。
背に腹はかえられない、渡りに船というのが、偽らざる気持ちのような気がする。
休日に、部屋の掃除をする人も多いと思うが、そこで活躍するのが、クイックルワイパー。
1994年に花王が開発し、「かんたん手軽さ」が受けて、今ではほとんどの家庭にあると思えるくらい普及している。
フローリング床だけでなく、畳、ビニール床もOKで、電気代もかからず、音も静か。
花粉やハウスダストを取り除く「ウェットシート」や、ワックスがけの「ワックスシート」も用意されている。
世界で250万台以上を販売している自動掃除機「ルンバ」。
しかし、日本ではなかなか思うように普及していない。※
その理由として
「アメリカに比べ、日本の部屋は狭く、段差があり、置かれている物も多いから」などと言われてきたが、
その最大の理由は、実は「日本にはクイックルワイパーがあるから」だと、にらんでいる。
ルンバのメリット「時間にゆとりが生まれる」ことが、ユーザーにとってクイックルワイパー以上の効用だと感じられるかどうか。
最近、中国製の安い児童掃除機がTVショッピングでバンバン販売しているので、少しずつ日本でも普及していくかもしれないが、日本の家電メーカーが、販売する予定は今のところ、ない。
※日本での「ルンバ」の累計販売台数は、公称4万台とされる。
柏市の商工会議所青年部は、柏を応援する「チアリーダーズオーディション」を実施した。
18歳以上で、柏を応援することに興味があれば、誰でも応募できるということで、18歳〜50歳台までの女性18人が参加した。
審査基準は、地元愛、笑顔、明るさ、協調性など。
その中から10人が選ばれ、これから週2回の練習を積んで、柏祭りでのデビューを目指す。
街を応援するチアリーダーというのは、全国でも珍しいとのことだが、柏に限らずなんらかの形で地元を応援したいと思っている人はたくさんいる。
参加者の地元愛を満足させ、なにより、お金をかけずに話題となり、多くの人に共感される。今後、他の地域でも増えていくかもしれない。
ロボットが普及しないことのひとつの理由として、ロボットの効用がわからないというのがあるが、「人を楽しませ、街を元気にする」というのも、ひとつありかな。
国土交通省は、エアバッグ等が作動するような事故のときに、事故前後の車両の運動データや運転者の操作などを記録するイベントデータレコーダーの技術要件を策定した。
加速度、車両の速度、運転者シートベルトの状態、ブレーキの有無、アクセルの開閉状態など、事故発生時に数秒間さかのぼって記録することで、事故の分析、車両の安全装置の効果評価を行うようだ。
将来、移動体すべて (自転車、電動車いす、パーソナルモビリティ、ロボットetc)にこのイベントデータレコーダーが搭載されるとすると、
当然、ヒトが持つケータイにも搭載されているはずだから、「ひたすら見たり聞いたりしたことを貯める」機能「ライフ・ログ」が実現することになる。
すでに大学の研究室では長期に渡るヒトの行動履歴を蓄積、統合するバーチャルタイムマシーンも研究されている。
やがて、体内に埋め込められたチップに自分の誕生から臨終までを記録し、再体験可能な「リアルなタイムマシーン」も可能になるのかもしれない。
ケータイの登場で電話番号を覚えなくなった現代人のように、
近未来人にとって、埋込み型タイムマシーンは手軽に記憶を甦らせる便利な道具となる、か。