北京五輪でもっともインパクトがあった選手は、8冠達成の競泳のマイケル・フェルプスではなく、圧倒的世界新で陸上の短距離3冠を果たしたウサイン・ボルトだった。
別次元の速さに誰もが驚き、世界中の注目を集めた。
インテル社では、何百万個もの「catom」と呼ばれる微小なマイクロロボットによって、自在に形状を変えることができる素材の研究を進めている。
この素材を例えばノートブックPCに使うと、「ポケットに入れるときは小さくなり、携帯電話として使用するときは受話器の形になり、インターネットや映画を見るときは、大きく薄くなってキーボードも現れる」ことが可能になるという。
また同社では、モノに触れる前に「感じる」ことができる感覚機能(非接触型電界検知機能)を持ったロボットや、「この散らかったものを片づけて」といった抽象的な命令を解釈できる自律型移動ロボットもすでに開発しているようだ。
世界をアッといわせる別次元のロボットの登場こそ、人々が待ち望んでいる本当の「ロボット」の姿なのかもしれない。
北京オリンピックでのメダル獲得数で日本は、開催国の中国はもちろん、韓国をも下回りました。
三国は、体操、柔道、卓球など、得意種目がダブルこともあり、また顔も似ているので、ユニフォームや国旗がないとわからなくなることがあるが、競技スタイルはやはり少しずつ違うようだ。
あくまで印象としてだが、大雑把に言って、中国は「正確さ」、韓国は「がむしゃらさ」、日本は「美しさ」を追求しているように感じられた。
そして、上記プラス「独自の技術」に磨きをかけた選手が勝者になっていたように思う。
今後、中国、韓国、また欧米諸国とロボットで競合するようになると、似たような特徴のロボットが出てくると思うが、その時、日本が目指すべきは、やはり「美しい」ロボットだろう。
それはデザイン的な美しさはもちろん、機能面でも独自性が感じられるロボット。
そう考えると、日本のロボットはやがて自ずと「美しいヒューマノイド」に向かうような気がする。
アメリカの民間調査機関※によると、民主党の大統領候補・オバマ上院議員に関する情報を「多過ぎる」と答えた人は48%に達し、22%の人が「オバマ氏への好感が最近減った」と回答。
有権者の間に「オバマ疲れ」現象が起きていると分析し、その理由として「注目を浴び過ぎて逆効果を招いている可能性がある」としている。
2005年の愛・地球博で脚光を浴びたロボットは、76種類。
(「ワーキングロボット」9種類。「恐竜型2足歩行ロボット」2種類。「プロトタイプロボット」65種類)
そのうち、曲がりなりにも商品化されたロボットは、6。 量産化されたロボットは、0。
また、2005年以降、製品発表され、または実証実験されたロボットは、約300。
そのうち商品化されたロボットは約5%で、そのほとんどはトイ、あるいはホビーに属するロボット。
製品が発表され、実証実験が行われるたびにマスコミがワッと飛びつき、その実力以上に宣伝され、そのたびに人々の注目を浴びた結果、「ロボット疲れ現象」が起きていなければいいのだが ・・・
※ビュー・リサーチ・センター
参考 : 時事通信 (8月7日)
老朽化した下水道管による道路の陥没事故などを防ぐため、国土交通省は今年度から管の点検、交換事業の半額を補助する制度を始める。
下水管の多くは1970年代以降に埋設され、設置後、30年以上たっている管が全体の15%※1。今後10年でそれが36%までになると予測されている。
また、管の破損が原因による道路陥没は、全国で年間約4400件※2。
国土交通省では今後、安全確保のための定期点検を地方自治体に促す意向のようだ。
現在、市販化されている下水管検査ロボットとしては石川鉄工所の「もぐりんこ200」があるが、この事業領域は、地域差もなく、なにより確実なユーザー(地方自治体)が見込める数少ない分野。
地に足がついたロボットビジネスの成功事例となる可能性があるが、問題は価格。
ただでさえ、建設土木は価格競争になりがちなだけに、どこまで市場競争力のある価格設定ができるのか。
付加価値、技術、安全と共に、「納得できる価格設定」は、ロボット市場が立ち上がるためにはどうしても避けて通れない課題なだけに、今後の成り行きを注目したい。
参考 : 日経新聞 7/28
※1 2006年度
※2 2006年
夏に放送されていたキンチョーのCM、虫除けスプレー「プレシャワー(さびない女編)」。
演じていたのは「アクトロイド-DER2」(ココロ)。
当初は、本体だけが写っているバージョンだったようだが、役員会で視聴者が人間と間違えてもいけないとの意見が出たため、放送バージョンでは台座とコンプレッサーが映ったものに変更となり、
また「彼女は、アンドロイドです」という字幕も入れたようだ。
ココロではアクトロイド-DER2をタレントとして売り出していきたい意向で、今後、ヒトに似ているけど、ヒトではない「ロボットアイドル」として、CMやTV番組などの出演もあるかもしれない。