2009年9月のロボティック ライフスタイルニュースをまとめて。。。
<ロボティック・カーサ>
・ゴルフスウィングのチェックができる携帯電話アプリ「ETGAスウィングレッスン」を開発 (富士通)
・自動で日射を制御する電動防犯ブラインドシャッターを開発 (トヨタなど3社)
・インテリアホン → 商品紹介
・サイバーショット→ 商品追加紹介
<ロボティック・カー>
・人の両足の間に収まるコンパクトなパーソナルモビリティ技術を開発 (ホンダ)
・安全運転を支援する交通情報の提供を行う「DSRCユニット」を開発 (トヨタ)
<ロボティック・システム>
・ホームオートメーションシステムとマンション向け生活支援システム連携のサービスを提供 (東京ガス)
・携帯電話で家電操作などが可能な「ケータイホームシステム」を開発 (NTTドコモ)
・自立生活を支援するベッド型ロボット「ロボティックベッド」を開発 (パナソニック)
・全自動無人運転鉄道システム「ドバイメトロ」が完成 (三菱重工など5社)
・超高層ビルに適応した地震時エレベーター自動診断&復旧システムを開発 (三菱電機ビルテクノサービスなど)
<ロボティック・ミッション>
・HTVの宇宙ステーションへのドッキングに成功 (JAXA)
・宇宙ステーション補給機 「HTV」 → 商品紹介
<ロボティクス>
・上肢に障害のある人の生活を支援するロボットアームを開発 (産総研)
・介護予防リハビリ体操補助ロボット「たいぞう」を開発 (産総研)
どのような職種、分野に関わらず、本当にすばらしいプロの現場というのは、傍から見ると以外なほど静かなものだ。
HTV技術実証機を搭載したH-?Bロケット試験機が「定刻」通り、「静か」に打上げられた。あっさり発射されたというのが映像を見ての印象だ。
もちろん、この「あっさりとした発射」の陰には、関係者の計り知れない努力と綿密な計画、何十回にもわたる打ち上げシミュレーションがあったことと思う。
それゆえ、この「あっさり感」は重要だ。
H-?Bは、HTVを国際宇宙ステーションに運ぶだけでなく、大型の人工衛星を宇宙に届ける打ち上げ輸送機。「輸送」である以上、「定刻」に出発して、「定刻」に到着するのが理想であり、使命だ。
商業打上げ輸送の国際的な競争を考えた場合、この「定時運行」は種子島宇宙センターという立地上の不利な条件を補ううえで、大きな要素になることと思われる。
技術がありながら、宇宙の商業化では欧州やロシアに遅れをとり、最近ではインドや中国にさえ追い上げられている日本にとって、当たり前のように「定刻」に打ち上げられた今回のH-?Bロケットの「定時運行」は、とても大きな成果だと思う。
9月11日午前2時1分、宇宙ステーション補給機「HTV」が新型ロケットH-?Bに搭載されて、種子島宇宙センターから打上げられた。
HTVは、ロシアのプログレス、欧州のATVに続いて、日本が製造した国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ無人補給機。サイズは大型バス並みの全長約10m、直径約4.4m、補給能力約6t。
一方、H-?Bも全長56.6m、質量531tと日本のロケットでは一番大きく、固体ロケットブースターを4本装備している。
「宇宙船」そのものといっていいHTVは将来の月探査を視野に、今後、年に1回程度H-?Bで打上げられる予定だ。
それにしても、今回の打ち上げの主目的は、
「H-?Bロケット試験機によるHTV技術実証機の打ち上げ」
もう少し細かく言うと
「H-?Bの打ち上げからロケット第2段 / HTV技術実証機の分離確認までを行う打ち上げ計画」と「HTV技術実証機の運用管制計画」から成る。
H-?BロケットもHTVも、まだ試験機であり、技術実証機であり、今回が初めてのデビュー戦。
にもかかわらず、ロケット打ち上げの実験から、補給機の分離・ドッキング・運用まですべて同時にいっぺんにやってしまおうという、かなりアグレッシブな試みだ。
失敗でもしたら、無責任なマスコミからなにをいわれるかわからない状況下、無事H-?Bの打ち上げ、HTVの分離・ドッキング共に成功した。
iRobot社は、1991年に設立してからさまざまなタイプのロボットを作っては、発売までするが、まったくうまくいかず、やっと10年目にして自動掃除機「ルンバ」の実用化にこぎつける。齟齬、「ルンバ」はユーザーに支持され、世界で300万台を売り上げる商品にまで成長した。
現在、日本の多くのサービスロボットも長い開発期間をかけて、実用化の道を模索している。
実用化されるまでの間、ロボットのような革新的モノ作りの世界には、とても便利な言葉がある。
その名は、「実証実験」。
プロトタイプといわれる試作機を作って、街中で動かしたり、ユーザーに使い勝手を聞いたりする。
その際、取材記者から必ず聞かれる質問が、
「いつ頃実用化(発売)されますか?」
そしてその答えは、大体いつも決まっている。特に研究機関などでは。
「4〜5年後の実用化を目指します」
民主党が選挙に勝った後、まだ内閣も決まらないうちから、マスコミの報道はヒートアップしているが、民主党も結党してからまだ10年余。
ユーザー(国民)の声(選挙)を聞いた民主党は、これからさまざまなプロトタイプ(政策)を特定の場(国会や官庁)で実証実験(官僚対策など)を行い、その成果(予算や法案)を、「実用化」していくことになるわけだが、本当にそれが有効な政策で国民に受けいれられるものなのかは、やはりやってみなければわからない部分も多く、それなりの時間がかかるはず。国民の反応によっては改良する必要も出てくるだろう。
国民の生活に直結する政治はロボットとは違い待ったなしだが、新政権の動向を短期的に判断するのではなく、ある程度の期間はじっくり見守る姿勢が必要だろう。
もっとも、ロボットの開発では「4〜5年後の実用化」が言葉だけに終わることが多々あるけれど。
2009年8月のロボティック ライフスタイルニュースをまとめて。。。
<ロボティック・カーサ>
・撮りたい被写体を自動検出するデジカメを発売 (カシオ計算機)
<ロボティック・カー>
・パーソナルモビリティのコンセプトモデル「RODEM」を発表 (ベーダ国際ロボット開発センター)
・地震発生時の道路情報を共有する「災害時移動支援情報共有システム」を共同構築 (ホンダなど)
<ロボティクス>
・介護支援ロボット「RIBA」を発表 (理化学研究所と東海ゴム)
・アジア初の宇宙エレベーター技術競技会を開催 (宇宙エレベーター協