視点 : 978日×3宇宙食
<つづき>
火星を往復するには通常978日、約2年8ヶ月かかる。
地球、火星、金星の位置により、往復556日の飛行も可能なようだが、いずれにしろ長旅であることに変わりはない。
火星探査という崇高なミッションとはいえ、無機質な船内で毎日同じメンバーと顔を付き合わさなければならない生活は、大変なストレスになるだろうことは容易に想像できる。
数少ない楽しみのひとつである食事。
現在、宇宙食は約250種類ほどで、宇宙飛行士たちはそれらを事前に試食して、味と栄養価の両面を考えて献立表を作り、それしたがって食事をとることになっているようだ。
いろいろな国の料理も楽しめ、オーブンで温めることもできる。
しかし、そこは宇宙食。
地上と同じというわけにはいかない。
978日×3宇宙食。
火星に行くのはやっぱり大変だ。