私が住んでいるマンションは、居住者全員分の駐車スペースがないため、「空き」が出るまで、長い順番待ちをするものだった。
ところが3年ほど前から「空き」が出ても、申し込みのない状態が続いている。
原因は、居住者の高年齢化と経済的理由から。
それと、クルマを持つことに必要性を感じない人が増えてきたことも大きな要因かもしれない。
私の愛車も最近では、荷物を運ぶ道具に成り下がっており、その割に維持費がかかることを考えると、今後もクルマを所有し続けるかどうか。
ただクルマがなくなってしまうと生活の幅が限られてしまうので
(これをモビリティ・デバイトという。車を運転できる人と出来ない人の間に生じる『移動機会の格差』)、
やはり移動体はほしい。
屋内から屋外へ、人の行けるところはどこでも行ける「パーソナルモビリティ」の登場は楽しみだが、まだまだ先の話。
現実的なチョイスとしては、最近増えてきたカーシェアリングか。
エネルギー、地球環境、安全対策、インテリジェント化、軽自動車やハイブリッド車へのシフト、販売競争、業界再々編・・・
クルマを巡る課題は世界規模で、しかも同時に進行するだけに、技術屋さんの悩みは、ますます深くなる。