2011年下半期のロボット・トピックスを挙げてみた。
●ロボティックなカーサ(住まい)とモビリティ(クルマ)
ロボット技術やロボットを介して、家電や空調をコントロールする家が増えてきている?
また、東京モーターショーではロボティックなモビリティが脚光を浴びる。
・人と家を橋渡しするコミュニケーションロボットを搭載したスマートハウスを販売(三洋ホームズ)
・音声で操作できるエアコン「大清快VOiCE NDRシリーズ」を発売(東芝ホームアプライアンス)
・次世代スマートハウスでPaPeRoを活用(LIXIL)
・家と車の電力融通システムを開発(トヨタホーム)
・「つながるバイク」で協業(トヨタ自動車とヤマハ発動機)
・RoboCar MEV-Cの販売を開始(ZMP)
●好評につき
掃除ロボットの売れ行きが好調だ。妻の誕生日や母の日に、また結婚や敬老のお祝いに掃除ロボットを購入する人が増えている。一人暮らしの男性が買うことも多い。
・自動掃除ロボット「Smarbo」を発売(東芝ホームアプライアンス)
・「ルンバ」の新製品「700シリーズ」を発売(セールス・オンデマンド)
Smarbo ← ロボティック・カーサの項参照
●まずは介護から
11月に開催された「国際ロボット展」でも、自律支援や介護する人向けのロボットの展示が目立った。また、昨年度から行われている神奈川県に続き、国も医療・福祉機器の支援事業をスタートさせた。
・介護医療分野ロボット普及推進事業(神奈川県)
・福祉用具・介護ロボット実用化支援事業(厚生労働省)
・福島県における医療福祉機器・創薬産業拠点整備事業(経済産業省)
・介護支援ロボットRIBA-IIを開発(理研と東海ゴム工業)
・医療・介護支援のための「パートナーロボット」を開発(トヨタ自動車)
2011国際ロボット展 ← イベントレポート欄参照
見ている分には面白いからの脱却 (2011.11.14)
ロボット導入の呼び水となり、さきがけとなるか (2010.9.16 )
●災害にて
被災地の復興や福島第一原発で作業を目的とした事業やプロジェクトがスタートした。
また、今年のグッドデザイン大賞に会員の走行データを活用して被災地の最適なルート案内サービスを提供したホンダの「インターナビ(通行実績情報マップ)」が選ばれた。
・災害対応無人化システム研究開発プロジェクト(NEDO)
・被災地等復興支援事業<ものづくり基盤技術活用事業ほか>(三次補正予算 / 全国中小企業団体中央会)
・自律行動制御技術を新たに搭載した「新型ASIMO」とASIMOで培った技術を応用した「作業アームロボット」を公開(ホンダ)
・東日本大震災でのインターナビ「通行実績情報マップ」で2011年度グッドデザイン大賞を受賞(ホンダ)
・インターナビで被災地の浸水情報を提供(ホンダ)
インターナビ ← ロボティック・カーの項参照
●本気で
サービスロボットの本格普及に向けて、各地で実証実験が進められている。これ以上開発しただけで終わらないためにも。
・セグウェイによる通勤実験を開始(つくば市など)
・実証実験支援事業の採択先が決定(神奈川県など)