原子力安全技術センターが所有する2機の防災モニタリングロボットを東京電力に貸し出した。
そのロボットは、「モニロボA」(ガンマ線計測及び赤外線カメラによる表面温度撮影など)と、「モニロボB」(ガンマ線計測及び中性子線量測定、放射能測定のためのダスト収集、可燃ガス濃度検知など)。
モニロボ専用の運搬車で災害現場に接近。モニロボは遠隔操作 で、毎分最大40mでの自走可能。また、ロボットが収集した計測結果や各種画像は運搬車内に設置したモニターで確認・記録をすることができる。
遅きに失するぎりぎりの登場だが、やっと災害現場でロボットが役立つ可能性がある。
国はこれまで、原子力プラント内作業用ロボットやレスキューロボットなどの「極限作業ロボット」の開発に何十億円もの税金をつぎ込んできた。
この重大な危機に、それらのロボットを使わなくて、いつ使うのか。
人に代わって、危険な作業を代替するのは、ロボットの本来の使命であるはず。今こそ、ロボットが活躍する姿をみせてほしい。
それにしても、遠隔操作で放水できるロボット放水車1台投入出来ないのは、一体どういうことなのか。