昨年発表された、ロボット政策研究会の報告書。
今後のロボット政策についてとてもわかりやすくまとめられている。
まず、ロボットを
「人間の活動領域を拡げうる技術・製品」と位置づけ、
そして、
「センサー、知能・制御系、駆動系の3つの要素技術を有する、知能化した機械システム」のことを「ロボット」と定義。
「ロボット」のイメージは、「検索ロボット」から「ヒューマノイド型ロボット」まで非常に幅広く、これまでもいろいろな定義づけがなされてきたが、
ここではロボットを「カタチ」ではなく、
「市場で必要とされる機能を発揮するために要素技術を統合したもの」
として、3要素あれば自動車や情報家電もロボットとみなし、ロボットを広い視点で捉えている。
これは、ロボットの市場を拡げていく上でとても大切な「見方」。
この定義を踏まえ、報告書は今後のロボット政策の方向性に関し、
?市場環境の整備
?安全性の確保
?具体的な用途を想定したロボット技術開発
を提言している。