視点 : 構想27年、稼動5年、制作費7800億円
国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」が、19日に完成しました。
本来なら1994年に完成するはずだったISSは、主に米国の事情で遅れに遅れ、2年後の2011年にやっと全体が完成することになっています。5兆円が費やされる巨大プロジェクトですが、米国政府は2016年第一四半期にもISSを大気圏に再突入させて廃棄することを決めています。日本実験棟「きぼう」の運用には、年間400億円が必要といわれ、今後5年間で2000億円以上の税金が使われる計算です。
なんだかなぁの「ふたつのスピカ」の主人公たちが宇宙で活躍するためには、本人たちの夢やガンバリの前に、宇宙での「有人活動」が税金のムダ使いではないことをきちんと国民に説明する必要があるでしょう。