経済産業省は、ロボット産業を日本の基幹産業のひとつに成長させることを目的に「21世紀ロボットチャレンジプログラム」を2004年からスタートさせている。
?次世代ロボット実用化プロジェクト('04-05 41.3億円)
「愛・地球博」で披露された65種類のプロトタイプロボットと生活及び福祉分野の9種類のロボットの実証試験。
?人間支援型ロボット実用化プロジェクト('05-07 9億円)
福祉・介護ロボットのモデル開発と実証試験。
?次世代ロボット共通基盤開発プロジェクト('05-07 4億円)
ロボットのパーツの共通基盤化技術の開発。
?サービスロボット市場創出支援事業('06-07 4.2億円)
ユーザーとメーカーが一体で事業に取り組み、成功事例として実用化を目指すもの。
?戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト('06-10 11億円/初年度)
?次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト('07 19億円)
2025年までのロボットの技術戦略マップに基づく、チャレンジングなミッション。
特に?は、
政府の総合科学技術会議が決めた今後5年間に集中投資すべき62のテーマのひとつ「ロボット中核技術」を受けて実施されるもので、
将来の市場ニーズと社会ニーズが高いと考えられる
「製造分野」「サービス分野」「特殊環境下での作業」の3分野に特定した、「ステージゲート制度」を採用。
イノベーションを加速させることを目的にステージを2段階に分け、3年後に1分野1研究に重点的に予算を振り向けるというもの。
アメリカの「グランドチャレンジ」に相当する国家プロジェクトである。
達成すべき技術仕様の落とし込みを明確にしていることやステージゲート制という競争原理を取り入れていることも他のプロジェクトとは異なる点であり、
また、
達成したロボットの要素技術をロボット以外の製品分野(自動車や情報家電など)にも広く波及させようとしているところも注目されところ。