経済産業省が「ロボット・プレ普及期」と位置づけていた2008年。
しかし、具体的な動きとしては、
大和ハウス工業がサイバーダインの「HAL(福祉用)」のリース販売をスタートしたことに留まった。
マスコミを通して取り上げられるロボットの多くは相変わらず、各地のロボット大会であり、または実証実験段階のロボットあるいはプロジェクトの成果展示であり、あとは2007年までに発表されたロボットだった。
国のプロジェクトとして実施された「人間支援型ロボット実用化基盤技術開発」のロボットも、そのほとんどが実用化の見通しはまだまだ先。
そんな中、来年につながる動きとして、
・次世代ロボットの市場創出を目的とした連盟の旗揚げ(ロボットベンチャー4社)。
・「歩行アシスト」機器の共同実験と「体重支持型歩行アシスト」の試作機の公開(ホンダ)。
・次世代ロボットの共通基盤技術のソフトの発表(産総研)と、ネットワークを介してロボットに様々なサービスを提供するソフトウェアの公開(RSi)。
・新東名高速道路上で展開するさまざまなサービスを実現するための新技術の募集(中日本高速道路)。
などがあった。