今年下半期のロボット・トピックスを挙げてみた。
○パワーアシスト機器の実用化、始動
大和ハウス工業はサイバーダインとロボットスーツ事業に関する総代理店契約を締結。10月から「HAL(福祉用)」のリース販売を開始した。
また、ホンダも脚力が低下した人の歩行をサポートする「歩行アシスト」の共同実験を実施する共に、脚・腰にかかる負担を軽減する「体重支持型歩行アシスト」の試作機を公開した。
○パーソナル・モビリティ活用の動き
日本SGIはJTB中部と中部国際空港内をセグウェイで見学するガイドツアーを行うと共に、セントラル警備保障とAED、GPS、消火器を搭載したセグウェイによる「動く安心・安全」を検証。
またトヨタは立ち乗り型パーソナル移動支援ロボット「Winglet」の開発を発表した。
○エコドライブの支援と電動ハイブリッド自転車の人気
夏のガソリン価格の高騰を受け、自動車メーカーはエコドライブをサポートするアクセルペダル「ECOペダル」(日産)、低燃費運転を支援する「エコロジカル・ドライブ・アシスト・システム」(ホンダ)、省燃費ルートやETC割引ルートを配信(ホンダ)などのエコドライブを強化した。
また環境にやさしい電動ハイブリッド自転車の人気が高まり、自転車メーカー各社から回生充電機能付き(パナソニックサイクルテック)や、最適なアシスト制御ができる新機構搭載(ヤマハ発動機)などの新商品が次々に発売された。
○デジカメにおける画像認識技術の多様化
人物の顔を12段階のレベルでメイクアップするように美しく撮影できるデジカメ(カシオ)や、最適なシーンを自動判別するデジカメ(オリンパス)など。
○健康支援ケータイ
日々の健康管理や食生活の改善をサポートする携帯電話の発売(NTTドコモ)。
○その他
「人間支援型ロボット実用化基盤技術開発」の成果展示(NEDO)、少子高齢化社会を新しいテクノロジーで支えていくことを目的に2006年にスタートした東京大学IRTプロジェクトの2年間の成果発表が行われた。
また、ネットワークを介してロボットに様々なサービスを提供するソフトウェアが公開された(RSi)。