ROBO_JAPAN 2008で講演したiRobot社会長のヘレン・グレイナー氏。
家庭用掃除ロボットの「ルンバ」と、爆弾処理ロボット「パックボット」のヒットにより、2005年にナスダックにも上場したiRobot社だが、おもしろいのは初めから掃除と軍事に的をしぼってロボットを研究開発してきたわけではないということ。
1990年の会社設立以来、エンターテイメントから産業用まで、それこそさまざまなロボットを開発した中で、「掃除と軍事が残った」というのだ。
それだけにロボットビジネスに関して、グレイナー氏の考えは明確だ。
それは3つのD、すなわちDULL、DARTY、DANGEROUS。
そして、ロボットビジネスで成功するための条件として、以下の3つを挙げた。
・あきらめない持続性
・柔軟性
・顧客に耳を傾ける
iRobot社は今年、水中のロボットを開発してきた企業を買収。今後、港湾の安全、海洋気象、資源探査などの水中の分野に取り組んでいくようだ。