昨年、テムザックのレスキューロボット「T―53援竜」が、新潟県中越沖地震で倒壊した倉庫のがれきを除去する様子がTVニュースで流れた。
T―53援竜は車両ナンバーを取得し、一般道路を走行することで被災地に駆けつけ、被災地で活躍する初めてのロボットとなった。
長年、多額の研究費をかけながらレスキューロボットの実用化は一向に進んでいない。
今回はデモンストレーションとしての意味合いが強いとはいえ、
こうした事例を積み重ねることで、現場での認知や必要性が高まってくるかもしれない。
しかし、実際問題として、各地の消防署がいつ起きるかわからない災害に備え、高額なレスキューロボットを購入するというのは、費用対効果の面から難しい。
そのため、平時においては、床下点検やシロアリ駆除などに使用することが進められており、製品化もされている。
地震は国の災難。
レスキューロボットを国土防衛という見地から、あるいはテロ対策支援システム「装備品」として、防衛予算で計画的に整備するという話には、ならないのでだろうか。