以前、新江ノ島水族館を訪れ、バックヤード(水槽の裏側)を見学させてもらった。
水槽の裏側の狭い通路には幾重ものパイプやケーブルが走り、足組みが作られた水槽上部にはいくつものライトがぶら下がり、
海洋生物の飼育、水槽の内側につくコケ取り、冷たい水槽の掃除など、ほとんどの作業は人手で行われていた。
昨年、川崎で行われたロボットビジネス協議会のセミナーで、新江ノ島水族館支配人の堀一久氏は、水族館で求められているロボットシステムの活用として以下の点を挙げました。
・ エサ、薬添加機能
・ 水温調節機能
・ 水質殺菌機能
・ 水質ろ過循環機能
・ 飼育水浄化機能(取水、排水)
・ 証明設備、受変電設備保守機能
・ 苔取り
上記の「課題」をロボット技術(RT)で「解決」することが求められているが、
問題はコストと合理性。
ロボットシステムとして稼動した場合、現在の人件費に比べて果たして高いのか、安いのか、手間がかかるのか、かからないのか。
ビジネスとしての成功が真剣に問われているが、その後、新たな動きはない。