視点 : 能登半島沖地震と、遠い夜明け
3月に能登半島沖で地震が起き、大きな被害を出した。
神戸・淡路、福岡、新潟、そして能登。被災地で起きた同じような映像が今回もまた流れた。
神戸・淡路の震災時に比べれば、政府の対応も災害派遣の動きも格段に向上はしている。また損壊したライフラインの復旧対応も進んでいるように思う。
しかし、TV映像で見る限り、情報収集ロボットが空中から活動しているとか、ロボットレスキュー隊がすばやく現地に到着したという情報は、なかった。
2002年に発足し、これまで国からの様々なプロジェクト予算を獲得し、レスキューロボットを「研究」している特定非営利法人国際レスキューシステム研究機構のホームページにも、何ら情報はなかった。
ロボットが客寄せパンダではなく、現場で実際に役立つまで、あとどれくらいの数の震災を経験しなければならないのか。
そして次回もまた「要素技術の研究」ということで終わるのか。