今年の元旦に再放送されたNHK BS「未来への提言」に発明家、起業家のレイ・カーツワイル氏が「テクノロジーの進化を予言する」として登場していた。
カーツワイル氏は21世紀のキーテクノロジーとして遺伝子工学、ナノテクロジー、ロボティクスを挙げており、特にナノテクとバイオテクが融合した超極小ロボット「ナノボット」が人体内部を駆け巡ることで、人間の寿命が劇的に延び、また身体能力が増幅される、としている。
カーツワイル氏が1999年に出版した「スピリチュアル・マシーン コンピュータに魂が宿るとき」(翔泳社)の中で、
「テクノロジーは、本質的に加速的プロセスであり、テクノロジーの進化は指数関数的に加速する。
2029年には1000ドルのコンピュータが人間の脳1000人に相当する計算能力を持つようになる」とし、
その先には、ナノボットなどにより強化された肉体(ハードウェア)を得た人間の脳(ソフトウェア)は、
「最終的にハードウェアとその寿命から独立したものになり、人間の不死性は、頻繁に注意深くバックアップをとるという問題に変質する」と述べている。
つまり脳はソフトウェアとして「不死の生命体」になる、という。
<つづく>