昨年、もっとも心躍る商品は何だったかといえば、それはホンダジェットの登場だった。
ホンダジェットは、ホンダが19年間かけて技術開発を行い、2010年の量産を目指している小型ビジネスジェット機。
昨年行われたJAXAのシンポジウムで講演した本田技研工業の山田清実氏によると、1機365万ドル(約4億3800万円)のホンダジェットは米国において「2日で178機、3年分の受注を5日で達成した」とのこと。
講演の中で山田氏は、ホンダジェットの開発が決定した経緯について、
「社内の経営会議で、誰かが『本田宗一郎の夢でありました航空機事業の件ですが』と切り出すと、誰も文句が言えなくなり、すんなり企画が通ってしまった」という、いかにもホンダらしいエピソードを紹介していた。
ちなみにASIMOは「本田宗一郎の夢」ではなく、「夢は実現するものである」という本田宗一郎の意志を受け継ぎ、開発されたロボット。
だからだろうか、昨年設立されたロボットビジネス推進協議会のメンバーにホンダの名前はソニーと共に、ない。