昨夏、トヨタオートサロン・アムラックスで行われた「ロボット大博覧会」。
トヨタの最新型のクルマの周辺で、家庭用ロボットが展示されていたが、否応なしにクルマとの比較になり、ロボットがまるで小さなゲージに入れられた珍奇な動物たちのように見えた。
ロボットのイベントでいつも思うことは、ロボットの動作環境を考慮せずに、単体でポツンと出品するケースが多いということ。
広いイベント会場では、ロボットにさまざまなセンサーがついているとしても、ロボット本来の力が発揮できるとは思えない。
幼い子供を見知らぬ場所に置き去りにしているようで、居たたまれない気持ちになる。
ロボットをイベントに出すのであれば、もっと動作環境に配慮すべきだ。
そうでなければ、何度やってもまともな返答や動きができず、まだロボットはこんなものか、と思われるだけ。
多くの人に見せるからにはちゃんとしたものを出す、というトヨタやホンダのロボットイベントへの姿勢を、もっと見習うべきでだろう。