三井造船 水中ロボットで2500mの水路内部点検を実施
投稿日時
2009-12-8 12:04:00 |
トピック:
ロボティック システム
三井造船(株)は、関西電力舞鶴発電所(京都府舞鶴市字千歳)の取・放水路の内部点検を水中ロボット(RTV-KAM)で調査を実施した。
今回実施した放水路内部点検では、発電所構内にある放水路中間ピットから水中ロボットを投入し、放水口立坑までの放水路トンネル2,500m(高さ、幅6.2mの馬蹄形)の点検を行った。
この成功により、長距離水路が多くある農業用水・工業用水・水道用導水路などパイプラインにも適用できるようになり、水中ロボットRTV-KAMの活用範囲が一段と広くなり、多くのパイプラインの内部点検が可能になるという。
今回の水路内部点検で使用した水中ロボットRTV-KAMは、当社と関西電力が1988年に開発し、関西電力をはじめとする水中土木設備(取・放水路及び管、護岸など)の点検調査を200回以上手がけてきた実績がある。
RTV-KAMは水路内面の調査用の360度旋回式TVカメラに18倍ズームカメラを採用し、水中構造物の損傷等の寸法等も詳細な点検・計測ができる水中ロボット。
当社は、小型水中ロボットを用いた水中点検事業を1985年より展開しており、現在までに700件以上の各種点検調査工事を行っているが、火力発電所の冷却海水取水路や放水路の内部点検、あるいは、ダム貯水池の水中土木設備の点検がほとんどだった。
一方、水道、工業用水、農業用水、下水道、各種導水路などに使用される管路は、1960年代の高度成長期に集中して整備され、耐用年数の時期に近づいており、また、老朽化の他に地震等の自然災害もあり、管路の維持管理のための内部点検の重要性がクローズアップされている。
管路は内部の水を抜くことにより、人間が入り点検を行うことができるが、管路によっては水を抜くことができないところがあり、この場合はダイバーによって調査が行われている。しかし、管路の入口と出口の距離が長い、水の流れがある、管路の断面が小さいなどの条件により、ダイバーによる点検ができないことがある。
今後、人間(ダイバー)による調査ができない管路の内部点検に小型水中ロボットが活躍するものと期待されている。 ・・・(詳細)
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