NEC 米国エアロジェット社と人工衛星向けイオンエンジンの開発・販売で協業
投稿日時
2009-8-4 11:48:00 |
トピック:
ロボティック ミッション
NECと米国Aerojet-General Corporation(エアロジェット ジェネラル コーポレーション)は、人工衛星向けイオンエンジンの開発・販売における協業に向けて検討を開始したと発表した。
イオンエンジンは、イオン化した燃料を高速で噴射することにより推進力を生み出すもので、他のエンジンに比べて、同じ推進力を生み出すために必要な燃料が少なくてすむことから、長期間の運用が求められる静止衛星や深宇宙探査機向けの推進装置として、採用が広がっている。
NECは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した「マイクロ波放電式イオンエンジン」を、JAXAの委託を受けて製造。本エンジンでは、イオン生成にマイクロ波を用いる独自技術により、従来のイオンエンジンに比べて2倍以上の長寿命と高信頼性を実現した。NECが製造したエンジンは、JAXAの小惑星探査機「はやぶさ」に搭載され、宇宙空間において3万時間以上の長期運用に成功している。
エアロジェット社は、人工衛星・宇宙機用エンジンにおける世界のリーディングサプライヤーであり、特に商用衛星の最大の市場である米国において多くの実績をあげている。
NECとエアロジェット社はJAXAの開発成果を利用して、汎用の小型「マイクロ波放電式イオンエンジン」を共同で開発し、日本や米国を中心とした国際衛星市場に対して販売活動を行っていくという。
NECでは、小型「マイクロ波放電式イオンエンジン」について今後3年間で20億円の受注を見込んでおり、米国の人工衛星向け小型イオンエンジン市場において、6割以上のシェア獲得を目指す ・・・(詳細)
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