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投稿者: admin 投稿日時: 2009-6-29 19:04:00 (1268 ヒット)

 (独)理化学研究所とトヨタ自動車(株)、(株)豊田中央研究所、(株)コンポン研究所が2007年に設立した理研BSI−トヨタ連携センター(BSI−TOYOTA Collaboration Center:BTCC)は、脳波を用いて、電動車いすを125ミリ秒(1ミリ秒は1000分の1秒)で制御するシステムの開発に成功したと発表した。

BTCCは、新システムを開発し、従来は数秒程度必要だった脳波の解析結果を、125ミリ秒という極めて短い時間で得るとともに、脳波の解析結果をリアルタイムでディスプレイ上に表示し、「自分の意思」と比較できるシステムを構築した。
今回の研究では、電動車いすの制御にこのシステムを応用し、脳波の解析の信頼度を検証した。

システムは、個々の操作者の特徴に合わせて設定の微調整を行い、意思の認識率を向上する機能を持っており、操作者は効率的に短期間で、自分の意思通りの方向(前・右・左)をシステムに認識させるこつをつかむことができるという。
認識した結果を電動車いすの制御動力に伝え、95%以上という信頼度で、車いすの前進および左右旋回の3方向を制御することに成功した。

今後は、この技術を医療・介護分野を中心とした広い分野で応用可能な要素技術として発展させていく予定。次のステップとして、より多くの動作への応用、簡易な電極の開発などを考えている。今回は手や足の運動を想像して積極的に作り出した脳波を対象としたが、計測・解析技術をさらに発展させることで、運動以外の意図や状態を反映する脳波への応用の可能性にも期待している ・・・(詳細)




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